ずっと小さかった頃、母は赤ちゃんの妹を抱っこして、私を連れ、毎週横浜から
東京大森までリトミックや歌のレッスンに通っていました。
冬の寒い日は母の毛皮のコートの中にくるまっていた記憶があります。
通っていたのは、「スペース・桐里」という竹前文美子先生(3代目うたのおねえさん)の
私邸につくったコンサートホールです。
数多くのユニークな演奏会、催しを開催していて、音楽通に知られる伝説の場所です。
生徒の子供たちで林光先生の歌や魔笛のオペラをやったり、良い音楽をたくさん知りました。
「いい音楽といい友達、そしておいしいものを食べて」
という先生の考えから、催しや演奏会のあとには必ず出演者を囲んでの
パーティーがありました(それが名物になり、「スペース・桐里 ともだち料理 音楽と出会いと」という素晴らしい本もでている。ホルトハウス房子さんや、有元葉子さんなどの1万円で20人分というルールのレシピ集)。
よい音楽を知ることができ、音楽が大好きになって、心豊かだなと有り難く思いだす思い出のひとつです。
そんな時代からはるばる今まで生きてきてしまったわけですが、、、
日々体も心もいろいろ変化し、老いていき、でもおおもとの私は相変わらずで
(うれしかなしい)、毎日が毎日きて、時がどんどん過ぎていって、、、
はぁとなりますが。
7月でクリニークデュボワにきて3年が経ちました。
デュボワのゲストから日々様々なことを教えていただいています。
知性と感性豊かで、自分の身体と前向きに向き合っている皆さんと
毎週(または週2笑)お会いできることがうれしいです。
私もそういう風に心豊かに生きていきたいです。
またドクターをはじめスタッフのみなさんにもとても感謝しています。
ありがとうございます。
身体が健康でその結果五感が生き生きとして、
心満ちている状態だと、今を生きられてそれが幸せだと思います。
未来の不安は、あげればきりがありませんが
今日を一生懸命生きることを積み重ねて
明日のことは明日の自分にまかせて
今日を今日のために生きようと思います。
新しい1年もよろしくお願いいたします。
「スペース・桐里」での写真
父と妹と
ミケランジェリの弟子のピアニスト高野燿子さんの公開ピアノレッスン(右のこが私)
歌う妹